新入社員も入社から半年以上が経ち、あと3カ月で後輩が入社してきます。
そして今度は自分自身が若手社員の助言者「メンター」になっていきます。しかし助言される若手社員(メンティー)の本音としては「怒られると思うと結局聞きたいことも聞けない。」「相手が忙しすぎて、時間を取ってもらうこっちが気を遣う。」「結局説教になるので時間の無駄。」というようにメンターにとってはショックな現実があります。
ではそうならないようにどのようなことを意識すればよいのでしょう。
まず一つ目は「命令しない。」ことです。メンタリングでは指示や命令ではなく、対話と質問によってメンティーに気づきを与え、自律的な行動を促すことが大事です。
二つ目は「傾聴」することです。大事なこととは思いつつ途中で会話をさえぎり「わかってないな!!だからこれはさ・・・」と自分の話をしはじめる人も多いですよね。ましてやそこに相手を馬鹿にする言葉「こんなこともわからないの」「全然わかってないね」「前にもいったよね」などの言葉があればいくら半人前のメンティーでもその人の助言は心に入っていきません。「傾聴」とは相手の気持ちに寄り添い、考えを尊重することです。
三つ目は自分も学ぶ立場であるということを忘れないことです。先入観をもって自分の経験したことや考え方が正しいと決めつけるのではなく、「そうゆう考え方もあるんだな、勉強になる」というスタンスをとるといいでしょう。
四つ目はアドバイスに従わなくてもいいことを伝えておくことです。心の底から相手を思ってのアドバイスも人は上からやり方を押し付けられると反発するものだからです。本人が納得したうえでの行動でないと「やらされている」という意識が芽生えてしまいます。アドバイスするときは「自分のアドバイスに従わなくていい」ということをきちんと伝え、本人の意思を尊重しましょう。
五つ目は説教するよりも聞いたことを短く端的に伝えることです。部下が一番嫌がる人は説教が長い人です。本人はいいアドバイスしていると自分に酔っていても、メンティにとったら「また長いのがはじまったよ・・・」「どうせ長い説教になるなら聞かないでおこう」となってしまいます。不慣れな新入社員を見ると、ついついアドバイスをしたくなりますが、そればかりでは自律的な人材は育ちませんね。求められたときに適切な助言をする。そんなメンターでありたいものです。
いろいろなことを意識しなければなりませんが結局は対人間です。自分よりできなり、知らないという下に見た態度ではなく「あなたを認めていますよ」という相手を尊重することが大事なのではと思います。自分への尊重や信頼があれば人はどんな厳しいことをいってもついていこう、聞いてみようと思うものですよね。
そんな新入社員の教育指導の方へ弊社主催のGrow upセミナーでは三月に「電話応対セミナー」を開催します。新入社員へ指導する方へ教え方を学べるセミナーです。
参照 キャリアサプリ「新入社員の助言者、『メンター』が意識すべき10の心得」
株式会社ヒューマンブレインアソシエイツ
〒460-0008 名古屋市中区栄2-7-13
TEL: 052-231-5077
FAX: 052-222-3797