コミュニケーションにおいて「ほめる」ことは大切だと言われていますが、「なぜほめる必要があるのか」その理由に気づいていない人は多いように思えます。
多くの人がほめるのは好きではないといいますがその理由としては「自分が好かれたいがために相手を褒めていると思われるのは嫌だ」という人が多いです。しかしほめるというのは自分のためにするのではなく「相手」のためにするものです。
なぜなら「ほめる」という行為は相手に自信を持たせるためであり、「相手の背中をおしてあげるため」だあるからです。
もちろん相手の成長を望むのなら時には厳しい指摘をしなければならない時もあります。
ですが怒るだけでは相手を委縮させてしまいます。自信をもたせるのが目的なのに逆に自信を失わせてしまうかもしれません。
特に若い世代とギャップを感じている上司や相手に威圧感を与えてしまう上司はこの技術の習得は必須です。「怒ってないからな」などと前置きを置いたり、「厳しく言いすぎてないよね?」と相手に確認をとるなどはまったく意味がありません。結局は受け取る側が「よし頑張ろう」と思えるかどうかが上司にとっての「成果」なのです。
心理学者の中には「ポジティブな感情とネガティブな感情の比率がおよそ3:1になっていると人は意欲的に働くことができる」と発表した学者もいます。
つまり1回しかったら3回以上ほめることが必要でそれ以上「指摘」しても人は自信を失うだけです。
比率がいくつであれ人の成長に必要なのは「叱る」よりも多くの「ほめ」であるということです。
では相手を叱ったり、間違えを指摘するにはどうしたらいいのでしょう?
単純に「叱る」前に「ほめる」と相手は自信を失いません。
あるトレーニングの際、間違えがあったとしても「できてない!!」と頭ごなしに否定するのではなく「そのチャレンジはいいですよ。方向性はまちがえてない。」と最初にポジティブに肯定し、そのポジティブな言葉で心を開いておいて「ここの所が出来ていなかったので、こうするともっとよいですよ」と指摘します。さらに最後に「大丈夫!!〇〇さんならできますよ」とポジティブな言葉で後押しすれば相手に嫌な思いをさせないで指導ができます。
「ポジティブ→ネガティブ→ポジティブ」の順でアプローチすれば相手の自信を失うことなく指摘を受け入れてもらうことができます。これなら相手の気持ちを尊重しつつ問題点をあきらかにできます。
何年か経験した後輩の失敗にたいして「いまだにこんなこともできないの」と指摘する上司・先輩はもちろん言っていることは正しいですが「論理的」に正しくても「感情的」に正しいとは限りません。
人に注意を与える場合、その前後を「ポジティブな言葉」で挟まないと「ネガティブな言葉」だけが剝き出しのトゲとなって相手の自尊心を傷つけ、やる気を奪ってしまう可能性があります。ですが最初に「ポジティブ」であれば、相手の心の窓が開くので意欲を失うことはありません。
相手の欠点や間違いが目についた時こそ、相手をほめてみませんか?
そうすれば相手は自信を失うことなく、相手の言葉を受け入れるはずです。
このように上司の方々は部下社員の心のケアの技術が必要です。
弊社主催のGrow upセミナーでも上司の方が社員・部下への「メンタルヘルスケア」
を学ぶ事ができます。
詳細はhttps://www.hb-associates.co.jp/archives/menu-list/%e5%81%a5%e5%ba%b7%e3%81%aa%e8%81%b7%e5%a0%b4%e3%82%92%e7%af%89%e3%81%8f%ef%bc%81%ef%bc%81%e4%ba%ba%e9%96%93%e5%8a%9b%e3%81%ae%e3%81%82%e3%82%8b%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%80%e3%83%bc%e3%81%ab%e3%81%aa
参照ダイヤモンド社書籍オンライン「1秒で気が利く人がうまくいく」
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